はじめに:なぜ「企業研究から志望動機&自己PRをつくる」べきなのか
「ANAが好きだから」「憧れているから」
──それだけでは、今の就活では差がつきにくいと感じています。ESや面接で見られているのは、
“あなたがANAで何を実現したいのか”
そして“ANAの一員として、どんな価値を届けられるか”。
その答えを見つけるためには、企業研究が本当に大切です。
企業の理念や価値観と、自分の経験や想いがどこで重なるのか。
志望動機と自己PRって、実は別々のものではなく、ひとつのストーリーとして繋げて考えるとぐっと深まります。
今回は、ANAの企業研究をもとに、共感から始める志望動機と自己PRの作り方を、一緒に考えていきましょう◎
ANAの企業研究ポイント:何に共感するか?を見つける
企業研究というと「事業内容」や「沿革」だけを調べて終わりにしがちですが、私が一番大事だと思うのは「ANAらしさ」に触れることです。
特に注目したいのは、以下の4つのポイント:
- グループ経営ビジョン:「ワクワクで満たされる世界を。」
航空会社としてだけでなく、“心が動く体験”を届けようとしているANAらしさがここに詰まっています。 - グループ行動指針:「あんしん、あったか、あかるく元気!」に 次のように行動します。
5つの行動基準(①安全 ②お客様視点 ③社会への責任 ④チームスピリット ⑤努力と挑戦)を読みながら、「これって私が大事にしてきたことかも?」と感じたら、それが共感ポイントになるはずです。 - 企業理念:「安心と信頼を基礎に、世界をつなぐ心の翼で夢にあふれる未来に貢献します」
- SDGsや地域貢献への取り組み:社会や未来にどう関わっていくのかという視点も、ANAは大切にしています。
このあたりをしっかり読み込んで、
「私はどこに心が動いたのか」
「なぜそれに惹かれたのか」
を言語化していくと、自然と“自分らしい志望動機”の軸が見えてきます。
志望動機のつくり方:ANAの姿勢×自分の経験
志望動機は、「企業への共感」と「自分の経験」が交差するところから生まれます。
たとえば:
- 「安心を届ける姿勢」に共感 → 自分も誰かの不安を和らげた経験がある
- 「多様性を受け入れる風土」に惹かれた → 異文化やいろんな価値観に寄り添った経験がある
- 「努力と挑戦」という行動指針に共感 → 未経験でも飛び込んでみた経験がある
- 「チームスピリット」を大事にしたい → 仲間と支え合って何かを成し遂げた経験がある
こういった“ANAらしさ”と“自分らしさ”が重なるところに、伝えたい志望動機の芯が隠れていると思います。
自己PRのつくり方:志望動機とストーリーを繋げよう
自己PRって「私はこういう人です」とアピールする場ですが、志望動機とズレてしまうともったいないです。
一番伝わるのは、「だから私はANAで働きたいんです」と思えるような、“ストーリーが通ったPR”。
例えば、
- 志望動機で「安心を届けたい」と書いた人の自己PRが、「相手の表情から気持ちを察し、一歩先を考えて動ける力」だったら、とても一貫性がありますよね。
自己PRでは、“志望動機の根っこにある価値観”を、違う角度からもう一度見せるような感覚で書いてみると、読み手の心にも届きやすくなります。
おわりに:「ANAに入りたい」じゃなくて「ANAだから活かせる私」へ
就活って、自分の“想い”と“企業の姿勢”がどこで重なるかを探す旅みたいなものだと思います。
ANAのように「人」を大切にする会社では、飾った言葉よりも、自分の体験からにじみ出る想いこそが伝わると私は感じています。
だからこそ企業研究では、「何に心が動いたか」を大切に。
そこから、「自分の強みを、ANAだからこそこう活かしたい」という視点に落とし込めたら、それはきっと“あなただけの志望動機と自己PR”になるはずです。
ぜひ、自分らしい言葉で、「ANAだからこそ叶えたい私」を伝えていきましょう◎
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