航空業界におけるイレギュラーって?
航空業界では、安全で快適な空の旅をを提供することが求められます。
とはいえ・・
運航には常に予測不可能な事態が付きものです。
このような事態のことを
エアライン業界では”イレギュラー”と呼びます。
これらのイレギュラーに対する対応は、
航空会社の信頼性やブランドイメージに大きく左右します。
こういったイレギュラーを経験することは
CAの仕事の中でもよくあることです。
私もCA時代には
たくさんのイレギュラーを乗り越えました。
受験するみなさんにおいても
このような事態が日々起きているということ、
そういった時に
自分はどのように行動できるだろうか?
と考えることは
CAを目指す上でとても重要です!
1. イレギュラーの種類
航空業界におけるイレギュラーは、大きく以下の4つに分類されます。
- 気象条件
悪天候(台風、雪、雷雨など)は、航空機の遅延や欠航の主な原因となります。
特に冬季の積雪や霧による視界不良は、滑走路の閉鎖やフライトの遅延を引き起こします。
また、乱気流や突風により、フライト中の機内サービスに影響を及ぼすこともあります。 - 機材トラブル
航空機の整備不良や突発的な故障により、フライトスケジュールが乱れることがあります。
定期的な整備を行っていても、想定外の部品故障やシステムエラーが発生する可能性はゼロではありません。 - 空港運用の問題
空港の混雑や滑走路の一時閉鎖、空港管制の問題がイレギュラーを引き起こします。
また、セキュリティ上の理由で搭乗が遅れるケースもあります。 - 人為的要因
乗客やクルーの急病、セキュリティ上の問題、ストライキなど、人に関連する要因もイレギュラーの原因となります。乗客の中には、不審物の持ち込みやルール違反行為を行うケースもあり、安全運航に影響を与える場合があります。
2. イレギュラーへの対応
次にCAはイレギュラーに対して、
日々どのようなことを準備しているのかお伝えしますね。
- 予測と準備
最新の気象情報やフライトデータを活用し、イレギュラーを予測します。例えば、台風の接近が予想される場合、事前にフライトのキャンセルや遅延を発表し、乗客への影響を最小限に抑えます。 - 迅速な情報提供
イレギュラー発生時には、乗客に迅速かつ正確な情報を提供することが重要です。空港内のアナウンスやSMS、メールを通じて、フライトの状況を随時知らせることで、混乱を防ぎます。 - 代替措置の提案
欠航や遅延が発生した場合、代替便や宿泊の手配を迅速に行います。また、他の航空会社との連携により、スムーズな振替手続きをサポートします。 - クルーの訓練
客室乗務員やパイロットには、緊急事態に対応するための徹底した訓練が施されています。機内での急病人対応や暴力的な乗客への対処、避難指示など、あらゆるシナリオを想定した訓練が行われます。
3. イレギュラー対応の重要性
イレギュラーへの適切な対応は、航空会社の「信頼」に直結します。
予期していない状況が起こるとお客様はご不安なお気持ちになりますよね。
そのような時にこそCAを含め、会社が一丸となって迅速で柔軟な対応を取ることで、お客様の不安を軽減し、満足度を高めることができます。
正確な情報提供と丁寧な対応をすることで「また乗りたい」と思っていただくことにつながります。
4. 今後の課題と展望
イレギュラーへの対応をさらに向上させるためには、テクノロジーの活用が期待されています。
AIを活用した運航管理システムや、乗客への情報提供を自動化するツールの開発が進んでいます。
また、スタッフの訓練プログラムを強化し、より高度な対応力を身につけることも課題です。
しかし私はそこで発揮されるのは
AIの力ではなく、”社員一人一人の力”と”チームワーク”だと思っています。
その対応力こそが航空会社の品質。
・クルーとしてどうしたら柔軟なイレギュラー対応ができるでしょうか?
・あなたはこのような状況下で、どのような強みを活かした働きができるでしょうか?
正解でなくても構いません。
しっかり考えて、言葉にしておきましょう♪
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